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いきいきニュース2学期
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今日の献立から戦争と平和を考える

12月8日(月) 84年前の今日(1941年12月8日)は、太平洋戦争が始まった日です。

 

今日は、子供たちに「毎日当たり前に食べられていることは、決して当たり前ではない」、「平和な世の中だからこそ、安心しておいしいものを食べることができる」ということを改めて考えてもらうために、本校栄養教諭と調理員さんたちが、こんな献立を提供してくれました。

今日の献立は、大根葉飯、令和のすいとん、昔のすいとん、ふかし芋、牛乳です。

戦時中の食事を知るために、昔のすいとんとふかし芋だけにしたいところですが、それでは栄養素が確保できないので、他の献立も用意しました。

 

栄養教諭が毎日発行している給食室だより「もぐもぐタイムズ」によると、戦時中、白米が手に入りにくくなったので、ごはんのかさを増すために大根を加えた節米料理や芋が主食になっていきました。戦争がさらに進んで配給制度になると、わずかな食糧しか手に入らなくなり「むかしのすいとん」のようにほとんど具もなく、団子もほんの僅かになりました。だしやしょうゆ、塩、砂糖など、今では普通にある調味料も不足したため味付けはほとんどなく、あってもしょっぱいだけでおいしくない「代用しょうゆ」というものが使われたそうです。

 

昔のすいとんやふかし芋を食べた子供たちは「これがごちそうだったの?」という驚きがあったと思います。と同時に、いかに自分たちが今、恵まれた時代に生きているかを実感できたのではないかと思います。

 

給食を通じて、子供たちは平和な世の中だから毎日おいしい食事が食べられる、ということを知り、今まで以上に「いただきます」「ごちそうさまでした」に感謝の気持ちをこめることができたのではないかと思います。